[ 土木学会選奨土木遺産 ]
生駒鋼索線と生駒山上遊園地飛行塔
生駒鋼索線(近鉄生駒ケーブル)は、生駒山の麓の「鳥居前駅」から中腹の「宝山寺駅」を結ぶ
宝山寺線(複線、935m)と、「宝山寺駅」から山上の「生駒山上駅」を結ぶ山上線(単線、1,052m)
からなる鋼索線である。
宝山寺線の開業は1918年(大正7年)で、日本初の鋼索線である。山上線の開業は、生駒山上遊園
地の開業に合わせた1929年(昭和4年)である。
宝山寺線は複線で、山上に向かって左が「1号線」、右が「2号線」で、通常は「1号線」だけの
運行であるが、「1号線」の点検日(木曜日)と特別な多客日は「2号線」も運行されている。
生駒山上遊園地飛行塔は、遊園地の開業した1929年(昭和4年)に建設され、遊園地のシンボルと
なっている。
設計は、日本の大型遊具開発の祖と言われる土土井万蔵氏で、他の同氏の大型遊具は戦時中の
鉄材供出などで解体撤去されたが、本飛行塔については、防空監視所として利用されていたため、
塔体の解体を免れ、その後繰り返しの改修を経て今日に至っている。日本国内に現存する大型遊具
では最も古いものである。
鋼索線と飛行塔の歴史的価値が認められ、2021年(令和3年度)に、「土木学会選奨土木遺産」に
認定された。
路線図
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「土木学会選奨土木遺産」認定プレート
認定説明板
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[ 生駒鋼索線 ]
( 施設 )
鳥居前駅
駅名標
鳥居前駅
鳥居前1号踏切
離合部
宝山寺駅
駅名標
山上線 宝山寺駅
宝山寺隧道 山上側口
梅屋敷駅
離合部
霞ヶ丘駅
生駒山上駅
駅名標

ケーブルカーのしくみ
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ケーブルカーの車輪
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生駒山上駅機械室

( 車両 )
( 宝山寺線 1号線 )
「ブル」 ( コ1形 11号)
「ミケ」 ( コ1形 12号)
( 宝山寺線 2号線 )
「すずらん」 ( コ3形 3号)
「白樺」 ( コ3形 4号)
( 山上線 )
「ドレミ」 ( コ15形 15号)
「スイート」 ( コ15形 16号)